Edge Score — 算出ロジック

Edge Score は JPick が J1・J2 の現役選手向けに開発した Breakout Potential Index(0〜100)。ポジション別スタッツ・ベース貢献・直近モメンタムを合成し、スコアボードが気付く前にブレイク兆候を捉える独自指標。

3 行で分かる

  • Edge Score は 3 成分合成指標: ベース貢献・ポジション別スタッツ・直近モメンタム。J リーグ文脈に合わせてチューニングされる。
  • 2 種のバッジ: NEXT BREAK(24 歳以下)= 若手ブレイク候補、X-FACTOR(25 歳以上)= 試合を動かすベテラン。
  • 毎晩の Daily Batch で直近の試合データから自動再計算。

Edge Score の算出方法

Edge Score は 3 つの成分を合成する指標。最も重みがかかるのはポジション別スタッツ、次いで直近モメンタム、最後にベース貢献の順。重みの正確な値は J リーグ文脈に合わせて継続調整されるため非公開。

3 つの成分

ベース貢献

90 分あたりのゴール数・アシスト数。純粋な攻撃アウトプットを出場時間で正規化することで、ベンチ選手が短時間出場で不利にならないようにしている。

ポジション別スタッツ

選手の役割に応じた per-90 スタッツ。ベース貢献よりも重みが大きい。ゴールは少なくてもインターセプトとデュエルで貢献する DF が埋もれないように設計されている。

ポジション別に採用するスタッツ

  • FW: 枠内シュート + ドリブル成功
  • MF: キーパス + デュエル勝数
  • DF: インターセプト + デュエル勝数
  • GK: セーブ + パス精度

直近モメンタム

直近 3 試合をその選手の今季 or 前シーズンのベースラインと比較。小サンプルで暴走しないよう倍率には上限があり、シーズンの時期(フェーズ)に応じて比較対象を切り替える(次セクション参照)。

フェーズ別モメンタム計算

シーズンのどこにいるかでモメンタム比較ロジックが変わる。序盤は今季データが足りないため前シーズンに遡る。フェーズ名は内部指標であり、読者には Edge Score のみが見える。

Phase A — 序盤

直近成績を前シーズンのベースラインと比較(ただし前年に十分な出場時間があった選手に限る)。前年サンプル不足の選手はチーム平均との相対フォームチェックにフォールバックする。

Phase B — 中盤

直近成績をその選手自身の今季ベースラインと比較。今季データが蓄積した段階では前シーズンは不要になる。

Phase C — 終盤

Phase B と同じロジックに加えて、残留争い・優勝争いの文脈ウェイトが付く。フェーズの境界はシーズンのスケジュールに合わせて調整される。

活性化フィルタ

計算された全スコアがバッジとして表示されるわけではない。ノイズ除去のため 2 種のゲートが入る:

  • ローテーションゲート — そのチームで最も起用されている選手群より出場時間が少ない選手のみ対象(安定した主力がランキングを独占しないように)。
  • 直近関与ゲート — 直近 3 試合で実戦的な出場時間を満たしていること(去年のブレイク選手が長期離脱中にバッジが残らないように)。

各ゲートの閾値はシーズンごとに調整されるため非公開。公開された閾値は簡単に回避・ゲーム化できるため、意図的に内部情報として管理している。

Limitations(留意事項)

Edge Score は自身の弱点について正直な指標として設計されている。シーズン全体のスタッツと直近フォームと併読するのが望ましい:

  • スコア安定には最低 180 分程度の出場サンプルが必要。怪我明け・長期離脱明けの選手はバッジ復帰直後しばらく値が揺れる。
  • 短期的ホットストリークで一時的にスコアが膨らむことがある。3 試合の過大なパフォーマンスで平均回帰前に上位に浮上することも。
  • J2 カバレッジは API-Football 側の 2026 J2 データ整備状況に依存する。整備が進行中のため、一部 J2 選手は nationality / birth_date が未登録となる場合がある。
  • Edge Score はブレイク / モメンタム指標。チーム内影響度(試合結果への寄与)を測る指標ではない。後者は Player Impact (PI)、JPick iOS アプリ限定。

データ出典

Edge Score に入力される全データは単一のドキュメント化されたパイプラインから来ている:

  • 試合統計: API-Football、試合終了後に fixture 単位で取得。
  • 集計: `fixture_players` → `player_season_stats` マテリアライズドビュー、毎晩 REFRESH。
  • Edge Score 計算: `player_edge_scores` テーブル、MV REFRESH 後に Daily Batch で再計算。
  • 更新頻度: 毎晩 GitHub Actions + launchd の 2 層自動化。

Edge Score の出力値は CC BY-NC 4.0 で公開される。JPick へのクレジット表記を条件に、非商用利用で引用・参照が可能。

FAQ

なぜ per-90 分で正規化するのか?

60 分スーパーサブと 90 分レギュラーを公平に比較するため。単純な合計値では出場時間が多い選手が常に上位となり、Edge Score の本来の目的(見落とされがちな選手の発見)と逆行する。

前シーズンのベースラインはどんなとき使われる?

Phase A(序盤)の、かつ前シーズンに一定以上の出場時間があった選手に限定して使われる。前年サンプル不足の選手はチーム平均との相対フォームチェックにフォールバックする。

重みや閾値の正確な値を公開しないのはなぜ?

公開してしまうとリバースエンジニアリングで最適化される余地が生まれ、指標のシグナルが徐々に劣化する。3 成分・ポジション別スタッツ・ゲートの構造は本ページで開示しているため、透明性は保たれている。

特定選手の計算過程を見るには?

各選手ページで Edge Score・バッジ・どの成分がドライブしているかの 1 行理由が表示される。per-90 スタッツもすぐ下に並んでいるので、理由文が妥当かを自分でチェックできる。

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データ提供: API-Football + JPick 独自計算
ライセンス: CC BY-NC 4.0