アビスパ福岡 vs サンフレッチェ広島 プレビュー|J1 第13節 注目データ・前半の失点を耐え切れるか
By JPick Data Team 執筆: 2026年4月28日 15:30 J1リーグ 第13節 | ベスト電器スタジアム | 2026年4月29日(水)14:00 キックオフ
最下位の福岡(20位・6pt)と上位グループの広島(5位・15pt)が福岡で対戦する。順位差15・勝点差9のカードだが、JPickのデータは「順位通りの試合運びにならない可能性」を示唆している。福岡はシーズンを通じて前半に失点が集中する傾向、広島は46-60分に得点が偏りつつ終盤に失点を喫する傾向を持つ。試合の入りで福岡がどこまで耐えるかが結果を分ける。
この試合のデータ・インサイト
- 福岡の前半課題: シーズン通算でリーグ戦8試合(2W0D6L)。失点の時間帯分布は0-15分13.6%、16-30分18.2%、31-45分22.7%——前半45分間に54.5%が集中する。HT負けで折り返した4試合は全敗。
- 広島の時間帯特性: シーズン通算16得点のうち46-60分の6点が最多(37.5%)。一方で16失点のうち7点(43.8%)が76-90分に集中する。HT先制時は4戦3勝1敗。
- 直近の流れ: 福岡は前節失点を喫しており、広島は2連勝・2試合連続得点中。ベスト電器スタジアムは多年データ(2021-22年36試合)で平均得点2.19、両チーム得点率47%。
直近5試合のフォーム
福岡: L-L-W-W-L(2勝0分3敗 / 6pt / 20位 / 8試合消化)
広島: L-L-L-W-W(2勝0分3敗 / 15pt / 5位 / 10試合消化)
※第12節終了時点。シーズン通算では福岡2W0D6L、広島5W0D5L。
勝敗の鍵 — 福岡が前半45分をどう乗り切るか
JPick のデータによれば、福岡のシーズンを通じた最大の課題は試合の立ち上がりだ。失点の時間帯分布は0-15分が13.6%、16-30分が18.2%、31-45分が22.7%で、前半45分間に54.5%が集中する。HTで負けて折り返した4試合は全て敗戦に終わっており(HT負け→4戦4敗)、ビハインドからの逆転はゼロ。福岡が前半をスコアレスで凌げるかが、まず最初のチェックポイントになる。
広島のスタイルはこの構図に向いている。シーズン通算16得点のうち、46-60分の6点(37.5%)が最多得点帯で、HTから直後の時間帯に試合を動かす傾向が強い。31-45分の4点(25%)と合わせて、ハーフタイムを挟む30分間に62.5%の得点が集中する。HT先制時は4試合中3勝、HT負けからの逆転勝利も1試合経験している。
ただしデータの裏面には広島の脆さもある。シーズン通算16失点のうち7点(43.8%)が76-90分に集中しており、リードを終盤に失うリスクを抱える。一方の福岡は逆で、得点11のうち5点(45.5%)が76-90分の最多帯——終盤に得点を奪う傾向が両チームに共通している。前半を凌げれば、ベスト電器の終盤で福岡にチャンスが生まれる。
勝敗の鍵 — エッジを持つ選手たち
JPick独自の Edge Score(直近のパフォーマンス急上昇度、0〜100)で第13節の最注目候補に位置するのが、福岡のシャハブ・ザヘディ(FW、30歳)。攻撃指標がシーズン平均比1.9倍に達し、特に枠内シュート数の急増が根拠とされる。最下位脱出の口火を切れる位置にいる。
ホームの中軸では北島 祐二(PI: +70)と碓井 聖生(24歳、PI: +63、Edge も上昇傾向)が攻撃を支える。Player Impact Score(PI、選手の出場有無によるチーム成績差で影響度を測るJPick独自指標、-100〜+100)で見ると、北島の数字は福岡の中で「彼が出場すれば勝点獲得率が大きく改善する」傾向を最も明確に示している。
広島側の核は、トルガイ・アルスラン(PI: +50、xGD寄与+0.59)。前線では小原 基樹(FW、25歳)もEdge Scoreで上昇曲線(シーズン平均比1.3倍)を描く。中盤では田中 聡(PI: +26、コア)が25試合の長期サンプルでリズムを作ってきた。
データが示す対比は明快だ。福岡は前半をどう守るか、広島は46-60分の最多得点帯で試合を決めにくるか。シャハブ・ザヘディが「データ通り」のパフォーマンスを出せれば、前半の失点傾向を打ち消す得点源になる可能性がある。
JPick アプリでは、シャハブ・ザヘディの Edge Score 推移、北島 祐二・トルガイ・アルスランの PI Score を試合別で比較できます。順位差を埋める鍵がどの選手にあるのか、データで確認してみてください。
福岡と広島の過去の直接対決は?
| 日付 | ホーム | スコア | アウェイ |
|---|---|---|---|
| 2022-06-25 | アビスパ福岡 | 1–3 | サンフレッチェ広島 |
| 2022-04-10 | サンフレッチェ広島 | 1–0 | アビスパ福岡 |
| 2021-08-09 | アビスパ福岡 | 1–1 | サンフレッチェ広島 |
| 2021-04-24 | サンフレッチェ広島 | 1–2 | アビスパ福岡 |
※2021年以降のJ1リーグ戦データ(JPick集計)
通算: 福岡から見て1勝1分2敗。福岡ホームでの2試合は0勝1分1敗で、ベスト電器でも勝利は記録されていない。直近3試合では0勝1分2敗で、トレンドは広島寄りだ。
データから見る展望
JPickの戦力比較データでは、攻撃指標で福岡37% vs 広島63%、直近フォームでも福岡43% vs 広島57%。順位差通り広島が主導権を握りやすいパワーバランスを示している。一方ベスト電器スタジアムの会場傾向(多年データ・36試合)は、ホーム勝率42%・ドロー25%・アウェイ勝率33%、平均得点2.19。アウェイ側が一方的に支配する会場ではない。
順位変動シミュレーション(JPick データ / このカードのみ):
- 福岡が勝てば: 福岡9pt(18位浮上)、広島15ptで5位据え置き
- 引き分けなら: 福岡7pt(18位浮上)、広島16ptで4位浮上
- 広島が勝てば: 福岡6pt(20位据え置き)、広島18ptで4位浮上
※他試合の結果により最終順位は変動。
このカードのデータは「順位差ほど試合は単純ではない」と語っている。福岡の前半失点傾向、広島の46-60分集中型、そして両チームに共通する76-90分の動きやすさ——時間帯ごとに主導権が動く可能性のある試合だ。
JPick アプリでは、ベスト電器スタジアムの会場傾向、両チームの時間帯別ヒートマップ、Edge Score上昇選手の試合内インパクトをチェックできます。データの裏側でこの試合を追ってみてください。
⚡ スタメン速報 — 発表を受けてプレビューを更新
更新: 2026年4月29日 キックオフ直前
両チームのスタメンが発表された。フォーメーションはミラー構図——福岡・広島ともに 3-4-2-1 を採用する。
スタメン速報 要点
- 両チームとも 3-4-2-1(ミラー構図)
- 福岡: シャハブ・ザヘディ メンバー外、北島 祐二(PI +70)ベンチ、碓井 聖生(PI +63)スタメン
- 広島: トルガイ・アルスラン(PI +50)ベンチ、木下 健斗がワントップ
- データ: JPick DB(API-Football 提供スタメンデータ、2026-04-29)
🟦 アビスパ福岡(ホーム) — 3-4-2-1
監督: 塚原 伸哉
| ポジション | 選手(背番号) |
|---|---|
| GK | 藤田 和樹(41) |
| DF | 上島 拓巳(5)・田代 雅也(37)・辻岡 佑馬(15) |
| MF | 橋本 勇(47)・椎橋 慧也(34)・三木 友哉(11)・前島 洋太(29) |
| FW | 重見 柾斗(6)・名古 新太郎(14) |
| FW | 碓井 聖生(7) |
控え: GK: Powell Obinna Obi / DF: 山脇 薫・岡 哲平・宮 大輝 / MF: 奥野 耕平・北島 祐二 / FW: 道脇 豊・鶴野 怜樹・サニブラウン・アブデル・ハナン
🟥 サンフレッチェ広島(アウェイ) — 3-4-2-1
監督: バルトシュ・ガウル
| ポジション | 選手(背番号) |
|---|---|
| GK | 大迫 敬介(1) |
| DF | 中野 就斗(15)・荒木 隼人(4)・佐々木 翔(19) |
| MF | 荒井 直人(13)・塩谷 司(33)・松本 泰志(14)・東 俊希(24) |
| FW | 加藤 陸次樹(11)・中島 洋太朗(35) |
| FW | 木下 健斗(17) |
控え: GK: 大内 一生 / DF: 志知 孝明・山﨑 大地 / MF: 小原 基樹・茶島 雄介・トルガイ・アルスラン / FW: リョウ・ジャーメン・前田 直輝・鈴木 陽人
スタメン発表で変わった注目ポイント
このプレビューで「最注目」として挙げたシャハブ・ザヘディがメンバー外となった。Edge Score がシーズン平均の1.9倍に達していた攻撃指標の持ち主が出場しないことで、福岡の得点源は大きく変わる。
代わってトップの一角に入るのは碓井 聖生(PI: +63)。プレビューでも名を挙げた選手だが、スタメンとして起用される。PI +70 で福岡最大の影響力を誇る北島 祐二はベンチスタート——塚原監督が最大のカードを手元に温存した形だ。
広島側も同様の構図がある。「中盤の核」として取り上げたトルガイ・アルスラン(PI: +50)がベンチからのスタート。小原 基樹(Edge Score 上昇中)も控えに回り、ワントップは木下 健斗(17)が担う。
骨格の読みは変わらない——前半45分の攻防が勝負の起点になる。ただし両チームとも"切り札"はベンチに残されており、どのタイミングで誰を投入するかが試合の分岐点を決める。
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得点・失点の時間帯分布
シーズン通算 — 上: 得点 / 下: 失点
