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清水エスパルス vs ガンバ大阪J1第10節 プレビューG大阪 直近5試合npxG7.75→2得点の矛盾と清水リーグ戦3連勝

By JPick Data Team 執筆: 2026年10月16日 J1 第10節 | IAIスタジアム日本平 | 2026年10月17日(土)13:00 キックオフ

26-27シーズンJ1第10節。ガンバ大阪(18位・6pt)は支配率リーグ6位(55.3%)・xG創出リーグ9位(1.4)を誇りながら、直近4試合でゴールは一度も入っていない。一方、清水エスパルス(10位・13pt)は支配率リーグ19位(42.1%)というデータを抱えながらリーグ戦3連勝中。「数字が示す実力」と「実際の結果」の乖離がこの対戦の焦点だ。なお両チームのスタメン・控えは本記事末尾の「スタメン速報」セクションに掲載(PK を除く期待得点 = npxG)。

注目ポイント 3 点

1. G大阪の「持てるのに点が入らない」構造的矛盾(→ ①)
直近5試合でnpxG 7.75を積みながら、PK除く得点は2(差-5.75)。シュート決定率リーグ19位(6.4%)に加え、守備面でも被xGがリーグ最下位(1試合平均1.9)と、攻守両面に課題が数字に表れている。

2. 清水の守備効率——被xGを上回る粘りと連戦の疲労(→ ②)
直近5試合の被npxGは9.42に対して失点は6(差-3.42)。数字よりも守れているが、今節は中2日の連戦。疲労がどこで表面化するかが試合を左右する。

3. IAIスタジアムの歴史的傾向とG大阪の現状の対比(→ ③)
このスタジアムでのH2H直近5試合は清水の0勝2分3敗と、相性の良くない会場。ただし今季リーグ戦4連敗中のG大阪が、歴史的な優位を今節で活かせるかは別問題だ。


① G大阪の矛盾——支配率55%でなぜ最下位18位に沈むのか

創出できるが、仕留められない

指標(26-27シーズン・第9節時点) 清水エスパルス ガンバ大阪
順位(勝点) 10位(13pt) 18位(6pt)
支配率(リーグ順位) 42.1%(19位) 55.3%(6位)
1試合平均xG(リーグ順位) 1.3(10位) 1.4(9位)
1試合平均被xG(リーグ順位) 1.6(16位) 1.9(20位)
シュート決定率(リーグ順位) 8.3%(16位) 6.4%(19位)
デュエル勝率(リーグ順位) 49.6%(9位) 46.0%(20位)

ガンバ大阪の今季のデータは、一見すると中位クラブのそれに見える。支配率55.3%(リーグ6位)、xG創出1.4(リーグ9位)と、ボールを持ち、チャンスも作る。しかし第9節終了時点の順位は18位、勝ち点6にとどまる。

乖離の核心はシュート決定率にある。6.4%はリーグ19位で、生み出したチャンスを得点に変換できていない。直近5試合ではこの傾向がより顕著で、npxG 7.75を積みながら、PK除く得点はわずか2(差-5.75)。9月6日以降のリーグ戦4試合はいずれも無得点で終えている。

デニス ヒュメット(FW、9試合2ゴール・npxG 2.3)は今季最多の期待値を積む選手だが、xGに対してゴールの積み増しができていない状況が続く。イッサム ジェバリ(MF、7試合2ゴール・npxG 1.5)はxGに近い数字を残しているが、直近4試合での得点は止まっている。

守備面の深刻さも数字が語る

攻撃面だけではない。被xGリーグ最下位(1試合平均1.9)、デュエル勝率もリーグ最下位(46.0%)——球際の競り合いに弱く、1試合平均16.9本のシュートを浴びる守備の構造も変わっていない。アウェイ成績は今季0勝2分3敗、アウェイ5試合での失点は10。

安部 柊斗(MF)はレジスタ型(中盤の底でゲームを組み立てる)として機能するが、攻守のバランス改善には至っていない。怪我人も複数で、植中 朝日(FW、8月26日から半月板損傷で離脱継続)は今季3試合で1ゴールを残した選手で、三浦 弦太(7月24日から膝の怪我で離脱継続)、半田 陸(4月11日から前十字靭帯で離脱継続)など5名が第10節も離脱が続く。

② 清水の手応え——低支配率でも積み上げるリーグ戦3連勝

3連勝の実態

直近5試合(○ ○ ○ ● △・○=勝・△=引き分け・●=敗・左が最近)

清水エスパルスはボールを持てないチームだ。支配率42.1%(リーグ19位)で相手にボールを渡しながら戦い、シュート決定率8.3%(リーグ16位)と、数字からは上位チームの姿は見えない。それでもリーグ戦3連勝を達成した背景には守備の実態がある。

直近5試合で被npxGは9.42に対して失点は6(差-3.42)。対戦相手が9.42相当のチャンスを積みながら清水には6しか入っていない——シュートを枠外に追い込む守備の粘りが数字に表れている。今季通算でも被xG 14.49に対して被np得点は9と、守備の安定感が継続している。また直近5試合連続でゴールを記録と攻撃の継続性も保っている。

今季多用する4-3-3では、オ セフン(FW)がポストプレーヤー型(前線で身体を張って起点を作る)として8試合先発。npxG 2.6に対してnp得点1と期待値を下回っているが、嶋本 悠大(MF、8試合1ゴール・npxG 1.7)やジャーメイン 良(MF、9試合・npxG 1.7)との連動がチャンスを作り続けている。

疲労という変数

最大の懸念は体力面だ。清水の今節は中2日の連戦で、G大阪の中3日の準備と差がある。守備の安定感が直近5試合で示されているが、疲弊が深まる試合後半にその粘りが続くかどうかが、今節の焦点の一つだ。

③ 舞台と文脈——IAIスタジアムの傾向とH2H

会場の歴史

IAIスタジアム日本平は、過去85試合でホームチームの勝率25%・アウェイチームの勝率40%という、歴史的にアウェイが有利な会場だ(1試合平均2.71ゴール)。

H2Hの直近5試合(IAIスタジアム)はG大阪の3勝2分(清水の0勝2分3敗)と、このスタジアムでの両チームの対戦は清水に相性の良くない会場となっている。

直近対戦と今季G大阪の文脈

直近3試合:

  • 2026年5月24日(百年構想リーグ): 清水 1-2 G大阪(清水ホーム)
  • 2025年6月15日: 清水 0-0 G大阪
  • 2025年3月8日: G大阪 1-0 清水

直近10試合の通算(清水視点)は2勝4分4敗。一方、今節のG大阪はリーグ戦4連敗中で、アウェイで先制を許した今季4試合の成績は0勝1分3敗——先制を与えると逆転できないパターンが続く。


結論

G大阪は「持てるが点が取れない・守れない」という構造的課題を抱えている。直近5試合のnpxG 7.75 → PK除く得点2という乖離は、シュート決定率リーグ19位(6.4%)とデュエル勝率リーグ最下位(46.0%)が組み合わさった結果であり、今節もその構造が試される。

清水は支配率リーグ19位という低さを守備の粘り強さ(直近5試合の被npxG 9.42 → 失点6)と得点の継続性でカバーしている。ただし中2日の連戦という疲労要因が今節の不確定要素だ。

IAIスタジアムの歴史はG大阪に味方するが、清水の直近の守備効率とG大阪の攻守の構造的課題が、その歴史的傾向と拮抗する構図だ。


⚡ スタメン速報 — 発表を受けてプレビューを更新

スタメンが発表された。両チームとも前節から3人を入れ替えてこの一戦に臨む。

清水エスパルス(4-1-2-3)監督: 吉田 孝行

先発

背番号 選手名
16 梅田 透吾
24 須貝 英大
4 蓮川 壮大
15 本多 勇喜
21 松崎 快
37 小泉 慶
17 弓場 将輝
8 井上 健太
25 マテウス ブルネッティ
13 ジャーメイン 良
9 オ セフン

控え: 沖 悠哉 / カピシャーバ / パク スンウク / 平戸 太貴 / 木下 康介 / 吉田 豊 / 嶋本 悠大 / 藤井 智也 / 小塚 和季

前節から3人がメンバー外へ(Dieguinho・Yuji Takahashi・Koya Kitagawa)。代わりにジャーメイン 良(前節ベンチ・今季7/8試合先発)、蓮川 壮大、小泉 慶(ともに前節メンバー外・今季先発ゼロ)の3人が入った。今季最多先発実績を持つジャーメイン 良がスタメンに戻るのがひとつの焦点。梅田 透吾・須貝 英大はいずれも9試合連続先発、弓場 将輝は8試合連続先発と中軸は揺らがない。

ガンバ大阪(4-2-3-1)監督: 明神 智和

先発

背番号 選手名
22 一森 純
2 福岡 将太
4 中谷 進之介
41 土信田 悠生
27 美藤 倫
13 安部 柊斗
17 山下 諒也
47 中野 伸哉
15 岸本 武流
11 イッサム ジェバリ
97 ウェルトン

控え: 東口 順昭 / 宇佐美 貴史 / 食野 亮太郎 / 鈴木 徳真 / イーライ アダムス / 初瀬 亮 / 小柏 剛 / 藤原 奏哉 / 佐々木 翔悟

前節から3人が入れ替わった。宇佐美 貴史・初瀬 亮・藤原 奏哉はいずれもベンチに回り、イッサム ジェバリ・岸本 武流・中野 伸哉(3人とも前節ベンチ)がスタートを担う。ウェルトンは2試合連続先発と勢いをつけ、中谷 進之介は9試合連続先発、安部 柊斗は6試合連続先発、一森 純は7試合連続先発と骨格は固まっている。

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