名古屋グランパス vs セレッソ大阪J1第11節 プレビュー豊田スタジアム7戦全勝の陣地に、決定力危機のC大阪が挑む
By JPick Data Team 執筆: 2026年10月19日 26-27シーズン 第11節 | 豊田スタジアム | 2026年10月21日(水)19:00 キックオフ
名古屋グランパス(J1 12位・勝点12)は直近リーグ戦2連勝中で、支配率57.1%(J1 3位)で主導権を握りながら決定率9%(J1 14位)という非効率が続く。対するセレッソ大阪(J1 13位・勝点12)は直近5試合でnpxG(ペナルティキック除外の期待得点)4.27に対してnp得点わずか2という深刻な決定力不足を抱え、xG平均1.0はJ1 18位にとどまる。豊田スタジアムでの名古屋のセレッソ大阪に対する成績は過去7戦全勝。C大阪が豊田で初勝利を果たすには、構造的な課題を1試合で覆さなければならない。
注目ポイント 3 点
1. 名古屋はリーグ戦2連勝中。支配率J1 3位(57.1%)で試合の主導権を握るが、決定率J1 14位(9%)が攻撃の上限を制限している
期待ノンPKゴール差-2.55に対し実ノンPKゴール差-4。xG乖離(-1.45)が開幕から続いており、チャンスを生みながら仕留め切れない構図が今季を貫いている。(→ ①)
2. C大阪は直近5試合でnpxG 4.27を生み出しながらnp得点はわずか2。xG平均J1 18位(1.0)と機会創出の段階でも苦戦が続く
アウェイ成績は4試合0勝1分3敗・得点2・失点11。先制を許した3試合は0勝1分2敗で、先手を取られると逆転の余地が極めて限られる。(→ ②)
3. 豊田スタジアムでの名古屋対C大阪の過去7試合は全て名古屋の勝利。H2H全体(14試合)でも名古屋9勝1分4敗と優位な相性の良さが続く
今節勝利すれば名古屋は9位(15勝点)、C大阪が勝てば10位(15勝点)に浮上できる。(→ ③)
① 名古屋 — 支配率J1 3位でも仕留め切れない構造的課題
名古屋グランパスは26-27シーズン第10節終了時点でJ1 12位(勝点12・4勝0分6敗)。直近のフォームは●●●○○で、柏戦(3-1・アウェイ)と川崎F戦(2-1・アウェイ)とリーグ戦2連勝を達成した。
だが26-27シーズン全体の数字には矛盾が刻まれている。支配率57.1%はリーグ3位だが、決定率は9%(J1 14位)にとどまる。xG平均1.2(J1 11位)はリーグ中位で、期待ノンPKゴール差-2.55に対して実ノンPKゴール差は-4。xG乖離(-1.45)が続いており、「握れるのに仕留め切れない」構造が今季全体を覆っている。守備でも全10試合でクリーンシートがない。xGA平均1.45(J1 11位)と期待値は中位だが、実際の失点は1試合平均1.6と期待値を上回り続けている。
攻撃のキーマンは木村 勇大(FW・2得点・npxG 2.4)と山岸 祐也(FW・2得点・npxG 1.4)。守備では藤井 陽也(DF)がプレースタイル分析でボールハンター型のJ1 1位(上位2%)に位置し、中盤の球際での奪い切りが特徴だ。浅野 雄也(MF)が9月6日から、マルクス ヴィニシウス(FW)が3月から離脱が続いている。
② セレッソ — 直近5試合でnpxG 4.27から2得点という決定力危機
セレッソ大阪は第10節終了時点でJ1 13位(勝点12・3勝3分4敗)。名古屋と同じ12勝点で並ぶが、データが示す実力差は大きい。xG平均1.0はJ1 18位で、期待ノンPKゴール差-5.96に対して実ノンPKゴール差は-7(xG乖離-1.04)。数字は問題の根が構造にあることを示している。
直近5試合の数字が決定力不足の深刻さを象徴する。npxGは4.27を積み上げながらnp得点はわずか2。直近の第10節は川崎Fに1-4(npxG 1.03)の大敗で、直近のアウェイ3試合も0勝0分3敗・得点1・失点9と壊滅的だ。
得点ランクでは櫻川 ソロモン(FW・3得点・うちnp得点2)が最多。一方ルーカス フェルナンデス(FW)の2得点はいずれもPKによるもので、npxGは0.5にとどまる。パブロ サバック(FW)は8月10日加入で0得点(npxG 1.0)と、チャンスを作れても仕留め切れない状況が続く。
夏の補強ではジャクソン アーバイン(8月5日)、ハビ エルナンデス(8月28日・ローン)も加入したが、現段階では攻撃の数字に顕著な改善は見られない。上林 豪(5月6日から離脱)と柴山 昌也(8月3日から離脱)が欠場中だ。
③ 豊田スタジアムの壁 — 歴史が語る相性の非対称
豊田スタジアムでの名古屋グランパス対セレッソ大阪の記録は、7試合で名古屋の7連勝(計16得点・3失点)。
| 日付 | ホーム | スコア | アウェイ |
|---|---|---|---|
| 2026-04-04 | 名古屋 | 3-0 | C大阪 |
| 2025-10-04 | 名古屋 | 2-1 | C大阪 |
| 2024-04-21 | 名古屋 | 2-1 | C大阪 |
| 2023-06-03 | 名古屋 | 3-1 | C大阪 |
| 2022-05-14 | 名古屋 | 1-0 | C大阪 |
| 2021-05-08 | 名古屋 | 1-0 | C大阪 |
| 2020-10-10 | 名古屋 | 1-0 | C大阪 |
H2H全体(14試合)でも名古屋9勝1分4敗。直近3試合は2勝0分1敗で、今季のアウェイ(6-1)でセレッソが圧勝した一方、豊田(3-0)では名古屋が支配した。相性の良さの非対称は豊田に限定されている点が特徴的だ。
名古屋の勝ち筋は、支配率3位の保持力で試合を握り、藤井 陽也のボールハンター型守備で中盤を制し、直近2連勝の得点力を継続すること。今季全10試合に失点がある守備の修正は課題だが、上向きの流れはある。
セレッソ大阪の勝ち筋は決定力の克服に尽きる。直近5試合でnpxG 4.27から2得点という数字が変わらない限り、豊田での初勝利の糸口は開かない。今季無失点の守備(クリーンシート4試合)を生かすためにも、攻撃の停滞を一日で崩せるかが焦点だ。
データから見る展望
勝点は同じ12でも、期待ノンPKゴール差(xGに基づく基礎的な実力)は名古屋-2.55対セレッソ-5.96と3点以上の開きがある。直近5試合のデータでも、名古屋は6np得点/npxG 5.41(期待値どおり)、セレッソは2np得点/npxG 4.27(大きく下回る)と、攻撃の効率差が明確に出ている。
| 指標 | 名古屋グランパス | セレッソ大阪 |
|---|---|---|
| 順位(第10節後) | 12位・勝点12 | 13位・勝点12 |
| xG平均(J1順位) | 1.2(11位/20) | 1.0(18位/20) |
| xGA平均(J1順位) | 1.45(11位/20) | 1.61(17位/20) |
| 支配率(J1順位) | 57.1%(3位/20) | 54.5%(6位/20) |
| クリーンシート | 0試合 | 4試合 |
| 期待ノンPKゴール差 | -2.55 | -5.96 |
| 直近5試合np得点 vs npxG | 6 vs 5.41 | 2 vs 4.27 |
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