名古屋グランパス vs 横浜F・マリノスJ1第12節 プレビューxG乖離+5.6の横浜FM守備と、先制を許したら0-0-4の名古屋
By JPick Data Team 執筆: 2026年10月22日 26-27シーズン 第12節 | 豊田スタジアム | 2026年10月25日(日)14:00 キックオフ
名古屋グランパス(J1 12位・勝点13)は支配率57.3%(J1 3位)で試合を握りながら、リーグ戦全11試合で失点が続きクリーンシートはゼロ。先制を許した4試合はいずれも敗戦(0勝0分4敗)という脆さを抱える。対する横浜F・マリノス(J1 9位・勝点17)は期待ノンPKゴール差(npxGD)-1.6と基礎値ではわずかにマイナスながら、実際のゴール差は+4。xG乖離(実績と基礎値の差)+5.6の背景には被npxG 14.9に対してnp失点10という守備面の数字を超えた実績があり、6クリーンシートはリーグ上位を誇る。先制点を取った側が圧倒的に有利な今季の傾向が、豊田スタジアムでの一戦を左右しそうだ。
注目ポイント 3 点
1. 横浜FMは基礎値(npxGD -1.6)を実際の成績(ゴール差+4)が大きく上回り、シーズン全体のxG乖離は+5.6。特に守備面で被npxGに対する実失点の少なさが際立つ
被npxG 14.9に対してnp失点10。期待値より4.9少ない失点が、6クリーンシートという結果に直結している。直近5試合では得点・失点ともに期待値に沿って推移しており、大きな乖離はシーズン前半に積み上がったものだ。(→ ①)
2. 名古屋は支配率57.3%(J1 3位)で試合の主導権を握るが、決定率8.8%(J1 14位)と攻撃の非効率が続く。守備ではボールハンター型J1 1位・藤井 陽也を擁するも、リーグ戦全11試合で失点を喫しクリーンシートはゼロ
期待ノンPKゴール差-2.1に対して実ノンPKゴール差は-4。攻撃面のxG乖離が成績を押し下げており、チャンスを作りながら仕留め切れない構図が続く。(→ ②)
3. 先制点を取った側の圧倒的な優位:名古屋は先制を許すと0勝0分4敗、横浜FMは先制すると3勝2分0敗。最初の得点がそのまま試合の行方を決めてきた
先制点を取った側が横浜FMなら無敗(3-2-0)、名古屋が先に失点すれば全敗(0-0-4)。どちらが先手を取るかが試合最大の分岐点だ。(→ ③)
① 横浜FMのxG乖離 — 守備が基礎値を超えた6クリーンシートの構造
横浜F・マリノスは26-27シーズン第11節終了時点でJ1 9位(勝点17・4勝5分2敗)。直近のフォームは△○△△△で、リーグ戦7試合負けなしという安定感を保つ。
注目は期待値と実績の開きだ。期待ノンPKゴール差(npxGD)-1.6と基礎値はわずかにネガティブ寄りだが、実際のノンPKゴール差は+4。xG乖離(実績と基礎値の差)は+5.6に達する。
この乖離を読み解くと、主因は守備にある。被npxG 14.9に対してnp失点はわずか10で、期待値より4.9少ない失点を抑え続けている。6クリーンシートはその直接的な成果だ。一方、攻撃面ではnpxG 13.3に対してnp得点14とわずかに期待値を上回る程度で、守備こそが今季の横浜FMを支えている。
プレースタイル分析ではジェイソン キニョーネス(DF)がスイーパー型のJ1 1位(上位3%)に位置づけられる。攻撃の中心は谷村 海那(FW・6得点・npxG 3.3)で、xG貢献では天野 純(MF・npxG 1.6)が続く。夏に加入した知念 慶も攻撃の選択肢に加わった。三井寺 眞(MF)が9月29日から離脱が続いている。
直近5試合ではnp得点5に対してnpxG 6.7とやや下回るが、被np失点3に対して被npxG 4.95と守備は引き続き期待値を下回る失点に抑えており、シーズン全体の守備パターンは継続している。
② 名古屋の構造的矛盾 — 支配率J1 3位でもリーグ戦全試合失点
名古屋グランパスは第11節終了時点でJ1 12位(勝点13・4勝1分6敗)。直近のフォームは●●○○△で、リーグ戦3試合負けなし(2勝1分)と回復の兆しを見せる。
だが今季全体のデータには構造的な矛盾が刻まれている。支配率57.3%はリーグ3位だが、決定率8.8%はJ1 14位。期待ノンPKゴール差-2.1に対して実ノンPKゴール差は-4で、xG乖離(-1.9)が示すように、チャンスを作りながら仕留め切れない攻撃の非効率が成績を押し下げている。
守備ではリーグ戦11試合連続で失点しており、クリーンシートはゼロ。xGA平均は1.4(J1 10位)と数字自体は中位だが、先制を許した4試合では0勝0分4敗と一度も勝点を取れていない。
プレースタイル分析では藤井 陽也(DF)がボールハンター型のJ1 1位(上位2%)に位置し、中盤での球際奪取が特徴だ。夏にConsadole Sapporoから加入した高嶺 朋樹(DF)はリンクマン・フォワード型のJ1 3位(上位7%)で守備から攻撃への起点として機能し、中山 克広(MF)はクロッサー型のJ1 8位(上位6%)だ。攻撃面では木村 勇大(FW・2得点)と山岸 祐也(FW・2得点)が得点ランクの上位に並ぶ。浅野 雄也(MF)が9月6日から離脱が続き、マルクス ヴィニシウス(FW)も3月から長期離脱中だ。
直近5試合ではnp得点6対npxG 5.61、被np失点5対被npxG 4.72とともに期待値に沿って推移しており、直近は大きな乖離はない。
③ 先制点の非対称 — 名古屋 0-0-4 対 横浜FM 3-2-0
今節の最も鮮明な対比は、先制点が出た後の両チームの成績の非対称にある。
名古屋は先制を許した試合が今季4試合あり、そのすべてで敗戦(0勝0分4敗)。ハーフタイムで引いている4試合から逆転できたケースはゼロだ。
横浜F・マリノスは先制した5試合で3勝2分0敗と無敗。先制した試合でリードを保ち続ける試合運びの安定感が、リーグ戦7試合負けなしを支えている。
豊田スタジアムでの直近の直接対決は以下の通りだ。
| 日付 | ホーム | スコア | アウェイ |
|---|---|---|---|
| 2025-07-20 | 横浜FM | 3-0 | 名古屋 |
| 2025-04-02 | 名古屋 | 2-0 | 横浜FM |
| 2024-12-08 | 横浜FM | 0-2 | 名古屋 |
豊田スタジアムでの過去の対戦成績は名古屋4勝1分1敗。全体H2H(12試合)でも5勝2分5敗と均衡するが、ホームでの強さは名古屋の明確なアドバンテージだ。
名古屋の勝ち筋は、支配率3位の保持力で早い時間帯に先制点を取り、横浜FMに追う展開を強いること。藤井 陽也が中盤の球際を制し、木村 勇大や山岸 祐也が期待値どおりに仕留めれば、先制→逃げ切りの形が見えてくる。
横浜F・マリノスの勝ち筋もまた先制点にある。谷村 海那(6得点)が豊田で先に決めれば、横浜FMが「3-2-0」のパターンを維持できる。守備陣が期待値を大きく下回る失点を続けてきた今季の強みを、アウェイでも発揮できるかが焦点だ。
データから見る展望
基礎値の差は小さい。期待ノンPKゴール差は名古屋-2.1、横浜FM-1.6と約0.5差しかなく、実力的には接戦になりうる。しかし先制点の非対称は大きく、最初のゴールが試合を左右する確率は今季のデータが示す中でも特に高い一戦だ。
| 指標 | 名古屋グランパス | 横浜F・マリノス |
|---|---|---|
| 順位(第11節後) | 12位・勝点13 | 9位・勝点17 |
| xG平均(J1順位) | 1.2(11位/20) | 1.3(10位/20) |
| xGA平均(J1順位) | 1.4(10位/20) | 1.4(11位/20) |
| 支配率(J1順位) | 57.3%(3位/20) | 50.4%(12位/20) |
| クリーンシート | 0試合 | 6試合 |
| 期待ノンPKゴール差 | -2.1 | -1.6 |
| xG乖離(実績-基礎値) | -1.9 | +5.6 |
| 直近5試合 np得点 vs npxG | 6 vs 5.61 | 5 vs 6.7 |
スコア確率マトリクスやプレースタイル別の詳細指標はアプリで確認できる。
データ出典:JPick データベース(26-27シーズン・第11節終了時点・2026年10月22日)
