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清水エスパルス vs 東京ヴェルディJ1第14節 プレビュー守備崩壊の清水に、監督交代で2連勝中の東京Vが挑む

By JPick Data Team
執筆: 2026年11月6日
J1 第14節 | IAIスタジアム日本平 | 2026年11月7日(土)13:00 キックオフ

リーグ戦3連敗中の清水に、監督交代後リーグ戦2連勝の東京ヴェルディが挑む。データが示す崩壊の深さと、復調の背景を読み解く。

注目ポイント 3 点

1. 清水はリーグ戦3連敗中で、直近リーグ戦5試合の失点は14(被npxG 7.93を+6超)。守備の崩壊は「結果以上に深刻」な状態にある。(→ ①)
2. エースのオ セフン(ポストプレーヤー型・J1 2位)は今季 npxG 3.0 に対し PK を除く得点は 1。日本平で得点力が開花するか。(→ ②)
3. 10月6日に城福 浩監督の契約解除を発表した東京Vは、新体制でリーグ戦2連勝(リーグ戦3試合負けなし)。J1 1位の染野 唯月(ポストプレーヤー型)が前線を引っ張る。(→ ③)


① 清水の守備崩壊——直近リーグ戦5試合14失点が物語る実態

清水エスパルスは第13節終了時点で13位(勝点14)。今季の被 xGA 平均はJ1 19位(1.7)で、ボール支配率はJ1 20位(41.5%)と苦しい数字が並ぶ。

ただし、今の問題はさらに深刻だ。直近リーグ戦5試合の失点は14——被npxG 7.93に対して+6.07の超過。xGが示す以上の失点が続いており、守備の実態は数字よりも悪い。リーグ戦3連敗の内訳は京都(0-2)・広島(0-4)・町田(0-5)という連続で、ホームでも5失点で敗れた試合が含まれる。リーグ戦6試合連続失点中でもある。

時間帯別の失点も特徴的だ。今季の失点の31.82%が76-90分に集中しており(今季22失点のうち最多区間)、後半終盤に崩れるパターンがある。先制を許すと苦しい——前半に先制された5試合の成績は1勝0分4敗。今節も「試合の入り」が最初の焦点だ。

指標(26-27シーズン、R13時点) 値
被 xGA 平均 1.7(J1 19位)
ボール支配率 平均 41.5%(J1 20位)
今季失点 22
直近リーグ戦5試合の失点 14
リーグ戦連敗 3試合

② オ セフン の xG乖離——決定力が清水復調の鍵

オ セフンは7月にFC町田ゼルビアから加入した清水の前線の軸だ。ポストプレーヤー型(前線で身体を張り起点になる)ではJ1 2位(上位8%)。しかし数字の中身に問題が潜む——12試合で今季のnpxGは3.0だが、PKを除く得点は1(差-2.0)。

同じく7月に広島から加入したジャーメイン 良もxG 2.3に対してPKを除く得点は0と、決定力の問題はオ セフン 一人の話ではない。チーム全体の決定率7.6%がJ1 20位なのは、こうした構造を反映している。今季の清水のPKを除く得点9はnpxG 13.4を大幅に下回り(差-4.4)、積み上げたnpxG 3.0 という「xGの借金」を日本平で返せるかが、清水の勝機に直結する。

サイドからの崩しという別の角度もある。藤井 智也(ドリブラー型・J1 4位、上位10%)は右サイドで仕掛けを作る。東京Vのエアバトラー型(J1 5位、上位10%)の林 尚輝との一対一が、前半の空気感を左右する対人のひとつだ。

③ 東京Vのリーグ戦2連勝——新監督体制と染野 唯月の存在感

東京ヴェルディは17位(勝点11)と下位に沈んでいるが、ここ3試合(リーグ戦)で流れが変わった。10月6日、クラブは「城福 浩 監督 契約解除のお知らせ」を発表。10月8日には「新監督就任にあたりファン・サポーター、関係者の皆様へ」を発表し、新体制が発足した。就任後のリーグ戦4試合は1敗1分から2連勝と、直近リーグ戦は2連勝(3試合負けなし)で日本平に乗り込む。

その前線の中核が染野 唯月だ。今季のポストプレーヤー型ランキングはJ1 1位(上位4%)で、清水のオ セフン(J1 2位)との対比が面白い。npxGは2.3でPKを除く得点1(差-1.3)——「xGの借金」を持っているが、オ セフン ほどの乖離ではない。クロッサー型(J1 10位、上位8%)の溝口 修平がサイドからクロスを供給する形が東京Vの攻撃の軸だ。

東京Vの今季xG乖離は-2.7(清水の-4.7より実績に近い)。直近リーグ戦5試合での守備も、PKを除く失点9に対して被npxGは8.58(ほぼ一致)と安定しており、過剰失点の清水とは対照的だ。また東京Vの得点の36.36%が76-90分に集中しており、清水の76-90分の失点が最多区間(31.82%)というデータと合わせると、後半終盤に得点シーンが訪れやすい構造が見えてくる。


直近フォーム比較

チーム 直近リーグ戦5試合 得点 失点
清水エスパルス ○ △ ● ● ● 4 14
東京ヴェルディ ● ● △ ○ ○ 7 10

(○=勝・△=引き分け・●=敗。左が古く右が直近)

直接対戦の記録(リーグ戦、直近2試合)

日付 試合 スコア
2025年10月25日 清水エスパルス vs 東京ヴェルディ 1-0(清水ホーム)
2025年2月16日 東京ヴェルディ vs 清水エスパルス 0-1(東京Vホーム)

直近2試合はいずれも清水が1-0で制している相性の良いカードだ。ただし東京Vは新監督体制に切り替わっており、過去の対戦データと単純に比較できる状況ではない。

結論

先制した2試合で清水は1勝1分0敗——負けていない。先制された5試合は1勝0分4敗。東京Vでも同じ非対称がある(先制→2勝0分0敗、先制された→0勝1分4敗)。最初の1点が試合の骨格を決める構造だ。

清水には守備崩壊とエースの決定力不足という二重の課題がある。東京Vが新体制の勢いを携えて清水の後半終盤の綻びを突く展開は十分に読める。その一方で、オ セフン が抱えるnpxG 3.0の「xGの借金」がいつ爆発するかは未知数だ。東京Vが勝てば勝点14で13位の清水と並び、清水が勝てば勝点17で上位圏に浮上する。ともに順位表の局面が動く一戦として、先制点の重みが際立つ。

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